和歌山市の橘さんの挑戦(技能実習生へのニュースレター)

こんにちは。ホーチミン市が先週金曜日から完全なロックダウンに入りました。

不要不急の外出が認められず、街中にはポリスがいっぱいです。

(経験ないけど、本当に戦時中みたい。。)

2か月前までベトナム全土の感染者数が1日1桁だったのが昨日(11日)は1900人オーバーです。

明日は何が起こるかなど誰にもわからないと改めて実感しています。

和歌山市の橘さん(退職された元ミッション系高校の国語の先生:日本基督教団和歌山教会信徒)から

今年4月に連絡あって、弟さんの経営している会社の寮に30名のベトナム人技能実習生がいて、

彼らと関わりを持ちたいという事で、三浦綾子さんの本のご要望があったのでお送りしました。

その後、ベトナム人とのコミュニケーションの方法のご相談や、

日本語=>ベトナム語の翻訳のやり取りがあって、そしてしばらく間があいたのですが、

先週その寮の技能実習生に対して下記のニュースレターを発行したとご連絡をいただきました。

技能実習生は日本語N5・N4レベルの方々が多く、ある程度の会話ができるようになるN3まで、

時間が掛かるという背景があります。

その中でこのニュースレターが素晴らしいのは;

(1) 日曜の教会内の活動にこだわると“話す・聞く”になりますが、こだわらなければ文章でOK。

(2) その文章には、ひらがな・カタカナが多用されていて、さらにベトナム語が入っている。
(3) 内容が重くない。彼らの関心事に寄り添っている。愛情がにじみ出ている。

(4) 関係づくりが先で教会に行くよう無理していない。行きたかったら連絡くださいとしている。

まるで“学級だより”&“国語ミニテスト”。私も仲間も3年経ってもイメージできていなかったものを

橘さんは独力で構想し、具体化してみせました。

そうかぁ。。これでいいんだぁ。。やられたぁ。。ホント、目からウロコですよ。:)

すばらしい“知恵”と“技”です。

少なくとも、ある程度まとまった人数のベトナム人がいる企業、または、

同じ地域の企業と合わせるとまとまった人数になる場合、このやり方はとても効果的と思いました。

ぜひともこの4枚目の右の中段 ”日本に来ていちばんうれしかったこと”を見てください。

ヒロユキさんにあったこと(タン)

橘さんの下のお名前は”弘之”なんです!

ちなみに1枚目の写真の真人さんは弘之さんの弟さんで会社の社長さん。

彼も、今回、寮の名前の懸賞のために賞金を出してくださったとの事でした。

主が環境を与え、知恵と一致と力を与える聖霊様が信徒の賜物を用いてくださると

こういう事ができるんだと、あらためて主のみわざのすばらしさに感動しました。

聖霊に満ちたベテラン国語教師、すごいですね。

日本全国には少なくとも7,000教会あります。クリスチャンの(元)国語教師、どこかに居るはず。

彼ら彼女らが、少子高齢化社会と幸せな社会を両立させる切り札なのかもしれません。

どうぞ、適材が、適所に置かれますように。

橘さんの30人の”生徒たち"は、間違いなく良い思い出を持ってベトナムに帰る事ができるでしょう。

主に感謝します!