国外追放されたベトナム人への救済活動@カトリック教会
今朝、私の仕事上のお客様であり、お友達でもあり、盟友でもあるカトリック信徒の宮内さんと一緒に、
ホーチミン市を管轄しているベトナム・カトリック教会のヨセフ・フン司教のところへ、
日本から国外追放されたベトナム人の救済組織の設立の件で、直訴に行きました。
右から2番目がホーチミン市トップのフン司教。
右端は高齢者センターの神父さん。宮内さんがいろんな神父さんとお友達になり引っ張り込みながら
仲間を作りながら、奮闘中です。
(私は宮内さんのアシスタントで、プロテスタント信徒と知りながら皆様ちゃんと会ってくれます。)
何をやるにしても経営資源(カネ、モノ、人、ノウハウ)が必要で、今回は延長戦になりましたが、
ねばり腰で行かねばなりません。。
日本の過酷な在留資格の制度があることで、本来は犯罪とは縁の遠かった人も
大きな借金を背負ってやってきていますので、犯罪に追い込まれてしまう危険性があります。
オーバーステイ(不法滞在)のような軽い罪から、窃盗などの罪や、さらに重いものまで
様々な犯罪が聞こえてきますが、予定通りに返済する前に勤め先などで問題が起こってしまって
逃げなければならなければ、普通はオーバーステイになります。
大きな借金を背負ってしまっていて、顔向けできずに家族のもとに帰れない者もいるはずです。
そのような人たちには、悪い組織の方々が優しく声をかけてくる事もあるはずで、
結果として、国外追放された方々は犯罪を繰り返す“高いリスク”を負ってしまいます。
その悪い循環は、どこかで断ち切らねばならないのです。
ベトナムのカトリック教会も誰もがみんな同じ気持ちですが、大きな組織を動かすのは
容易ではありません。具体的な作業(衣食住の生活支援、就職や小規模事業の起業支援、
精神的な疾患のある方に対する支援)の話になってきましたら、さらに困難が予想されます。
(私たちの協力教会の一つである“罪人の友教会”の活動に似ています。)
聖霊様に働いていただかなければ、全員燃え尽きてしまいます。強い信仰が必要です。
先週はカトリック川口教会のシスター・マリア・ランの話がヤフーに出ていました。
若い彼女らの生活に関わってくださる方々がいれば避ける事のできたかも知れない問題です。
国籍を問わずに起こりうる問題で、孤立している者には、問題が起こりやすい事を示しています。
そして、起こってしまった問題に対する彼女の対応は、また、彼女の周りにいる方々の対応は、
秀逸です。
現在、この分野、日本のカトリック教会がプロテスタント諸教会に先行して動いてくれています。
労してくださっているカトリック教会に、心から感謝いたします。